一眼動画をはじめるのに必要な撮影機材

ドローンから動画に興味を持ち、いきなりRonin Sを購入した僕(笑)ですが、少しづつ機材関連を理解できました。最初のころは何を買ったらいいのかわからなかったんですが、同じような悩みを持つ方のためにも記録として残しておきたいと思います。

 

動画を作るにはカメラだけあれば撮影できますが、便利な機材を使えば撮影が楽になりますよ!なめらカメラで使っている機材は下のページで紹介してますよ!

写真や動画の撮影になめらカメラが使っているおすすめの撮影機材まとめ
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手始めに揃えたい一眼動画の周辺機材

一眼動画をはじめるのには、動画を撮影するのにてきした補助機材が必要になってきます。

 

僕が一番戸惑ったのがここで、写真用の機材と少し違うんですよ。

写真の場合は静止画なので、とにかくカメラを動かさないようにするための機材になっています。いっぽう動画のばあいは写真と違い、動く被写体を撮影するのでカメラ本体を動かすことが前提になってきます。もちろん三脚にものせますが、移動も多いから三脚も写真用のものと違いかんたんに水平をとりやすい工夫がしてあるんですよね。

一眼動画につかう機材は、流し撮りにも使えるので揃えておくと、写真の世界がまたひとつ楽しくなりますよ!

 

三脚

三脚は写真用のものを流用できますが、動画に使うなら重くしっかりとしたものがおすすめ!

 

なぜ重くがっしりとした三脚がいいのかというと、動画撮影の場合はビデオ雲台を使いカメラを動かすから。ビデオ雲台には「パン棒」というものがついていて、パン棒を動かすことでカメラの視点を変えていきます。動かすときに力が加わるので、軽い三脚だとブレの原因になってしまうこともある。

おすすめはしっかりとしたビデオ雲台付きの三脚です!機材は少しづつ入れ替えればいいので、はじめは安いやつでもいいから、オイルフルード雲台がついたものを選びましょう。

ステップアップには、Manfrottoのボールレベラーがついたものなどがいいと思います。

 

他にも揃えたい機材はたくさんあるので、こだわるよりも実用的な三脚を選びたいところです。最近は中国の三脚メーカーがコスパ高いものを販売しているので、海外オンラインショッピングも検討するのがいいかも。おすすめしたいのがGITZOシステマティックに似た機構をもった三脚で、INNOREL RT-90Cという名前で売られています。3万円台でカーボン三脚が買えるなんて、一昔前ならありえない話ですよね。

一応amazonも掲載しておきますが、AliExpressで買わないと倍近い価格で買わされることになる。

 

ビデオ雲台

ビデオ雲台は写真用の雲台と違い、動かすことが前提となっている「フルード雲台」や「バランス雲台」で検索するといろんな機種がでてきます。

パン棒を持ち動かすときにスムーズに動くよう、可動部に工夫がされている。オイルフルード雲台とも言われますが、中にオイルが入っていてなめらかに動くのが特徴です。機種によってはカウンターバランスの調整ができるので、重たいレンズでもスムーズに動かせます。

 

雲台のみを購入するなら、三脚の足につけるウェイトをあわせて買うといいかもしれません。おすすめはManfrottoのMVH500AHというビデオ雲台です。

 

 

レベリングベース

 

レベリングベース(レベリングユニット)は、ハーフボールがついた雲台を使用しない場合に必要になってくる。レベリングベースを買う必要があるのは、写真用の三脚を流用するばあいです。

 

お高いビデオ雲台の場合は、雲台の下にボールベースが付いていて、水平をすばやく出せるようになっています。フラットなベース(普通の雲台と同じ仕組み)の雲台を使用する場合には、水平をとるのにレベリングユニットを雲台と三脚の間に使います。

 

レベリングベースを使う理由は、ビデオ雲台が2ウェイ機構だから

3ウェイ雲台の動きは

  • パン(水平回転)
  • ティルト(上下方向)
  • ロール(傾きを調整しレベルを出す)

ビデオ雲台のような2ウェイ雲台は

  • パン(水平回転)
  • ティルト(上下動)

2ウェイ雲台には、傾きを調整する機能が無いため、レベリングベースを使い水平を出す必要があるんです。

ビデオ雲台と三脚を接続する部分がボールになっていない、フラットなタイプ(フラットベース)の場合には、レベリングユニットかハーフボールと呼ばれるセンター部を付ける必要があります。

 

ビデオ雲台と三脚の取付部にかんしては複雑なので、別なページで解説します。

ビデオ雲台を載せるなら、三脚と雲台の間にボールレベラーと呼ばれるものをつけることで、すばやく水平出しができるようになります。

 

カメラバッグ

 

現在お持ちのカメラバッグがあるなら優先度は低くなります。

 

僕のおすすめはバックパック(リュック:ザック)タイプで、写真撮影だけにくらべ動画を撮影するとなると周辺機材が多くなります。

三脚もスタビライザーも持たないなら、肩掛けのこぶりなバッグでも問題ありませんがねw

 

複数のレンズ(3~4本)やリグ、メンテナンスの小物、フォローフォーカス、外部モニターなど、上げ始めたらきりがありません。

 

車で移動するにしても、電車で移動するにしても大きめのカメラバッグは必須です。

 

スタビライザー(電動3軸ジンバル)

 

あれば便利ですが、最近のミラーレス一眼の手ぶれ補正はすごいので、スタビライザーはなくてもそれなりに撮影出来てしまいます。

僕はDJI Ronin Sを購入しました。DJI Ronin Sは重いですが、性能はずば抜けていると思います。

他にあげるとすればTITA G2XZHIYUN WEEBILL LABなどの重量級の電動ジンバルがおすすめの一眼スタビライザーとなっています。

 

便利な小物

 

カメラバッグに常設しておきたい便利な小物たちです。

  • 予備バッテリー
  • ブロアー
  • レンズペン
  • 無水アルコールティッシュ
  • ダミーバッテリー(DCカプラーとUSB接続のもの)
  • NPFバッテリー(電源プレートもセットで)

このくらいのセットをカメラバッグに入れておけば、万が一の不測の事態にも対処できると思います。

特にバッテリー関係は準備しておきたいですね。

一眼レフやミラーレスをNPFバッテリー(ゴールドマウントのバッテリー)を使えるようにしておくと、タイムラプスの撮影にも使えるので便利ですよ!

CASE RELAYを使えば、通常USBモバイルバッテリーでは動かせない、7.2V~8.4Vで動くカメラもモバイルバッテリーで動かせるようになります。

DCカプラーで駆動させる(DC12V)ダミーバッテリーと、次に紹介しているSONY NPFバッテリー(7.2Vバッテリー)でカメラを動かせるようになります。

こちらのバッテリープレートにSONY NPFバッテリー(ゴールドマウント)を使い、ダミーバッテリーでカメラを駆動します。

この方法以外にもVマウントバッテリーを使う方法もありますが、Vマウントバッテリー自体が高価なため、詳しくは別なページで書きたいと思います。

 

一眼動画を本格的にさつえいするために必須の機材

僕はまだまだ練習中ですが、テスト撮影しながら一眼動画に何をもとめているかを考えてみました。

  • 日中でも動画撮影に適したシャッタースピードで撮影したい
  • ホワイトノイズがないキレイな音声を録音したい
  • フォーカスを正確にコントロールしたい
  • もっと大きい画面でフォーカスの確認がしたい

ざっと上げるとこんなイメージなんですが、それぞれ適した機材があるので、ひとつづつ解説していきます。

日中でもシャッタースピードをコントロールするには可変式NDフィルターが必要

 

写真だけやっていた頃は意識しませんでしたが、映像をやるようになるとシャッタースピードが気になってくるんですよね。

映像を自然な感じで撮影するには、シャッタースピードをフレームレートの倍までに抑えないと、パラパラ漫画のように不自然な動きになります。つまり、30fpsでの撮影なら1/30~1/60の範囲で撮影しないと、カクカクしたり不自然になってしまうことも。

 

解決策はNDフィルターで暗くすること!

 

NDフィルターをつけることで、日中でもシャッタースピードを抑えられますよね。屋外から屋内へ入っても、最近のカメラは高ISO感度に強いので、ISOオートで撮影していれば暗さは気になりません。

ドローンの空撮動画にPL/NDフィルターが必要なのか?使い方と必要な理由
「ドローンにはPLやNDフィルターがないと」みたいな風潮ありますよね。しかし、なぜフィルターが必要なのか?わかりやすく解説されているサイトをあまりみないので、この際だから書いてみようと思います。なぜCPLフィルターやNDフィルターが...

しかし、普通のNDフィルターではダメで、動画撮影にはバリアブルND(可変式NDフィルター)を使ってください。

 

ホワイトノイズを無くすにはPCMレコーダーが適している

 

動画に力を入れてきた最近のカメラ内蔵マイクの音質は良くなってきてますよね。

僕が使っているEOS Kiss Mの内蔵マイクは…(ダメです

 

内蔵マイクというよりも、内蔵しているオーディオレコーダーの性能だと思うんですよね。僕は外部レコーダーと外部マイクを購入しましたが、差は歴然でした。

なぜPCMレコーダーが良いのか

世の中にはいろんな職業があり、音関係のしごとの中に「フィールドレコーディング」という分野があります。

 

 

映像には音声が不可欠で、ノイズのない環境音を入れるだけで、映像に厚みや躍動感がでてきます。

僕が使っているのは「ZOOM H5」で、マイクがユニット式で交換可能になっているPCMレコーダーなんです。マイクユニットは音がいいと噂の「XY-H6」という上位機種のものを使用していますよ!

実際に収録してみると雲泥の差で、これ以上を求めるならコンデンサーマイクを使うか、RODE NT4のような性能の良いマイクを使うしかないでしょうね。

 

PCMレコーダーでも種類があり、「フィールドレコーダー」で検索するといろいろでてきます。

 

人気のあるメーカーは「TASCAM」や「ZOOM」で、マイクのことも考えると「RODE」や「SENNHEISER」、「RYCOTE」なども覚えておくといいでしょうね。

マイク沼にハマると出てこれないようなので、気をつけてくださいねw

音関連の機材を通販するなら、サウンドハウスさんが品揃えもよくおすすめです!

 

おすすめオンラインショップ:SoundHouse

 

サウンドハウスさんは、安いだけではなく専門的なものの品揃えもすごいです!

ピント調整を正確に動かすならフォローフォーカスが必須

 

一眼動画を撮るようになって再認識させられたのが「ピントの重要性」です。

 

写真でも言えることですが、合焦(ピントが合う)だけじゃなくアウトフォーカス(ピントが合っていない状態)も必要なんですね。

映像は写真と違い動くので、フォーカスが合っていない状態から合焦させたり、逆もまた表現として気持ちが上がります。

 

ここで重要なのがフォーカスコントロールです!

 

レンズの絞りを手で直接動かすのではなく、フォローフォーカスを使うことで精密なコントロールができる。フォローフォーカスには手動のものと電動のものがありますが、基本は手で実際に動かすフォローフォーカスです。

 

僕「ピントリングを動かすのと大してかわらんでしょ!」

と思ってたんですが、そうではないんですよねw

 

正確にピント調整するだけじゃなく、カメラのブレを抑えるためにも使ってくださいね。

 

外部モニターでフォーカスピーキングすればピント確認が楽ちん

 

最近まで外部モニターの必要性を感じていませんでしたが、僕が間違ってましたw(まだ買っていません)

 

カメラの液晶画面でも十分かな?と思っていたんですが…

外部モニターは5インチ~7インチと大きく、フォーカスピーキング(ピントが合っている範囲を色分けしてくれる機能)やヒストグラム表示、セーフエリア表示なども行えます。

僕はレコーダー付きの10万もするモニターじゃないとダメかと思ってたんですが、2万円程度の価格帯でもじゅうぶん使えることがわかってきました。

 

どうせなら外部レコーダーになるモニター(ATOMOSなど)がほしかったんですが、ひとまずは格安モニターを使ったほうが撮影は楽になりますね。

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