産業用ドローンは空撮ドローンに比べて複雑ですし、情報も少なく調べようと思ってもあまり出てきません。このページに随時まとめていきますので、「こんな情報が欲しい」等ありましたら、おきがるに問い合わせかコメントしてもらえると管理人がよろこびます。
産業用ドローンが使われている職種や業界
- カメラマン(空撮用途)
- 建設・建築現場
- 測量
- インフラ点検
- 環境調査
- 農業
- 救助・捜索現場
- 災害支援活動
- 運輸
- 害獣・害鳥対策
- 警備・監視
現在運用され始めているのが上記のような業種で、幅広いドローンの活躍が期待されています。一般的には空からの撮影がイメージされやすいですが、空撮以外にも様々な場所で使われています。
産業用ドローンに求められている性能は、サーモカメラやズームできるカメラ、農薬、肥料、運搬物資などの積載能力(ペイロード)です。
カメラマン(空撮用途)
今まで難しかった空撮が低コストで実現できるようになり、シネマ用途や記念撮影、ブライダルの現場でも使われていますし、観光地のPRなどにも積極的に活用されています。
さまざまな機種が販売されていますが、ドローンが注目されるキッカケにもなった業界なので、今後も開発の中心となっていくことでしょう。多くのドローンはカメラさえ付いていれば空撮が出来てしまうので、ドローンの基本形態といっても差し支えありません。
近年では水中ドローンなども登場しているので、今後は潜水士や海洋調査などでも活躍することでしょう。
建設・建築現場
国土交通省が進めているi-constructionにより、2020年にはすべての公共事業へのドローンの導入を義務化するとの方針です。こんごは土木工事施工管理基準を随時見直し、人件費の削減や工期の短縮を目標にドローンの活用を推進していきます。
この中でも測量に関しては”測量士”や”測量士補”の国家資格を持っていないと、ドローンを使った業務は行なえません。
- 測量
- 建設機械の自動操縦
- 現場管理
保守・インフラ点検
産業用ドローンの登場で、保守メンテナンスにかかる経費も大幅なコストカットが実現できるようになり、短時間で作業が完了する上に、高所などの危険な作業をドローンで代替することで、人命リスクも低減できます。
こちらも人件費の削減や、危険業務への期待が膨らみます。
- 橋梁点検
- トンネル点検
- 幹線道路や軌道調査
- 高層ビルメンテナンス
- 風力発電施設点検
- パイプライン点検
- 海上油田調査
環境調査(環境モニタリング)
環境調査ではドローンへモニタリング用の測定器を搭載し、測定対象に合わせたカスタマイズが必要です。ドローンの飛行技術だけではなく、環境調査の手法やデータ評価にも精通していないと、この分野のドローンパイロットは務まりません。
- 大気調査
- 火山観測
- 森林植生調査
- ガスなどの発生源調査
農業
農業で使われるドローンは特殊な産業用ドローンで、農薬散布や肥料の散布が目的です。特に農薬散布で使う場合には、航空局の許可承認だけではなく農林水産省への届け出も必要です。
- 農薬等散布
- 肥料散布
- 融雪剤散布
参考:空中散布等を目的とした無人航空機の飛行に関する許可・承認の取扱いについて
救助・捜索現場・災害支援
この分野では、警察や救助隊、消防隊、役所などと連携しての救助。捜索活動へのドローンの活躍が期待されています。
ドローンは障害物のない空から地上を観測できるので、サーモカメラでの撮影や取り付けたロープを渡したりと、用途は膨らむばかりです。今後もいろいろな方法を模索していき新しい活用方法が出てくるでしょう。
- 災害救助
- 山岳救助
- 消防活動
- 水難救助
運輸・運搬(ロジスティクス)
倉庫の棚卸しなどにも活用できそうです。
自立飛行で決まったルートを飛行しカメラで在庫をチェックして、撮影データを解析することで定期的な在庫管理が可能になります。さらにドローン自体が自動航行、充電ドックへの帰還ができれば、在庫管理のオートメーション化ができそうです。
害獣・害鳥対策
害獣・害鳥対策にもサーモカメラを活用し、いち早く見つけた害獣をドローンで追い払うこころみがされています。すでに農家さんでは、害鳥をドローンの音で追い払う試みをしており、ドローン練習場のFlying Worldでは無料で練習できる鳥を威嚇するのを手伝います。6月頃に募集しているので、群馬県に近い方は練習場としても利用できるので、ぜひ大岩フラワーガーデンのホームページへ訪れてみてください。