高画質なドローンは欲しいけどMavic 2 ProとPhantom 4 Proで悩んでいるかたは多いと思います。
Mavic 2の魅力はコンパクトなのに1インチセンサーを積んでいるところで、Phantom 4 Proは少し古いけど4K60fpsでの撮影が魅力ですよね。
DJI Mavic 2 ProとPhantom 4 Pro V2.0のスペック比較
ついに発表されたMavic 2 ProとZoomはPhantom 4 Proとスペックも似通っているので、どっちを買ったらいいか正直迷っちゃいますよね。記事の掲載次点では、DJI公式サイトの比較表でもMavic 2 Proが出てきていないDJI公式サイトの比較表でもMavic 2 Proが出てきていないので、非公式にスペック表に出てこないところも含めて比較していきます。
そこで今回はどちらを購入すれば幸せになれるかのヒントとなるように比較してみたいと思います。
まだMavic 2の機能など詳しく知りたい場合はこちらを見てください
Mavic 2 ProとPhantom 4 Pro V2.0の気になる性能比較表
Mavic 2 Pro | Phantom 4 Pro V2.0 | |
主な特徴 |
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価格 | 189,000円 | 204,000円 |
重量 | 907g | 1375g |
サイズ | たたんだ状態: 214×91×84 mm (L×W×H) たたんでいない状態: 322×242×84 mm (L×W×H) |
289.5 × 289.5 × 196 mm (L×W×H) |
対角寸法 | 354mm | 350mm |
最大伝送距離 | 5,000m | 4,000m |
センサーサイズ | 1インチ | 1インチ |
iso感度 | 動画: 100~6400 写真: 100~3200 (オート) 100~12800 (マニュアル) |
動画: 100~3200 (オート) 100~6400 (マニュアル) 写真: 100~3200 (オート) 100~12800 (マニュアル) |
レンズ性能 | FOV:約77° 35 mm判換算:28 mm 絞り:F2.8 – F11 撮影範囲:1 m~ ∞ |
FOV:84° 24 mm (35 mm判換算) 絞り:f/2.8~f/11 撮影範囲: (1 m~∞) |
シャッター速度 | 電子シャッター:8~1/8000秒 | メカニカル: 8~1/2000 s 電子シャッター: 8~1/8000 s |
静止画モード | シングルショット バーストショット:3/5枚 オート露出ブラケット (AEB):3/5枚 (0.7EVステップ) インターバル:(JPEG : 2/3/5/7/10/15/20/30/60秒 RAW : 5/7/10/15/20/30/60秒) |
シングルショット バーストショット:3/5/7/10/14枚 オート露出ブラケット (AEB):3/5枚 (0.7EVステップ) インターバル:2/3/5/7/10/15/20/30/60 s |
写真フォーマット | JPEG / DNG (RAW) | JPEG/DNG (RAW) |
動画解像度 | 4K: 3840×2160 24/25/30p 2.7K: 2688×1512 24/25/30/48/50/60p FHD: 1920×1080 24/25/30/48/50/60/120p |
C4K:4096×2160 24/25/30/48/50/60p 4K:3840×2160 24/25/30/48/50/60p 2.7K:2720×1530 24/25/30/48/50/60p FHD:1920×1080 24/25/30/48/50/60/120p HD:1280×720 24/25/30/48/50/60p/120p |
最大ビットレート | 100 Mbps | 100 Mbps |
カラーモード | Dlog-M (10bit)、HDR動画対応 (HLG 10bit) | D-log |
伝送距離にかんしては日本で使用できる2.4Ghz帯での掲載になっています。
特に気になったスペックで有利だと思うものを青のアンダーラインでチェックしています。
DJI Mavic 2シリーズのポジション
DJI製品にはコンシューマー向けから産業用まで幅広く展開されていますが、Mavic 2のポジションはどういたtところになるんでしょう。
序列的には
- Inspire 2
- Phantom 4 Pro V2.0≠Mavic 2
- Mavic Pro
- Mavic Air
- Spark
このようになっていますが、Phantom 4も2018年にマイナーバージョンアップしたばかりです。Mavic Airとは価格や機能的にも開きはありますが、競合製品として気になっている方は多いと思います。また、前後以外の障害物センサーが必要なければ、価格の落ち着いているPhantom 4 Advancedという選択肢もあります。
いずれにせよ、Hasselblad製1インチセンサーカメラを搭載した安全性の高いMavic 2 Proか4K60pでなめらかな撮影ができるPhantom 4 Pro V2.0かはひじょうに迷うところではあります。
Mavic 2 Proの登場でほぼ同じスペックのPhantom 4 Pro V2.0の優位性は揺らいできたが、後継機のPhantom 5はさらなるハイエンド機として現行のInspire 2と競合するような製品となるのでしょう。
Phantom 4 Pro V2.0の特徴
- OcuSync HD 伝送システム搭載(1080pの高詳細画像がリアルタイムで送信できる)
- 4K60pのなめらかな動画
- 可変絞り(カメラの絞り機能)
- 5方向障害物検知センサー(Advancedは3方向)
- 静音設計(プロペラとCPUで静音制御している)
Phantom 4 Pro V2.0はコンシューマー機のハイエンド製品という位置づけで、多くのアマチュアから空撮のプロまで使用しています。
DJIドローンの中でも基準となるモデルになっています。
人気の理由は高級なコンデジと同じ1インチのセンサーを搭載し、前後だけではなく左右の障害物センサーを搭載し、安全性能もトップクラスです。
OcuSyncの信頼性の高い接続環境
Phantom 4 ProはV2.0へとマイナーバージョンアップし、映像伝送システムも屈伸されました。
以前の伝送システムはLightbridgeという旧世代のものだったのですが、バージョンアップにより信頼性の高いOcuSyncへと変更されました。OcuSyncはMavic Proから採用された伝送システムで、その信頼性はMavic Pro自身が実証しています。
4K60pのすべらかな映像
最大の魅力は4K映像を60fps(1秒間に60コマの撮影)で記録できるので、対応しているディスプレイなら4K30pの動画よりもなめらかな動画を撮影することができます。
ビデオ性能自体はPhantom 4 Proから変更はありませんが、それだけDJIの1インチセンサーカメラの性能が高いということの裏返しでもあります。このあたりも後継機のPhantom 5でどのように進化するのかがみものです。
可変絞りでシャープな映像
ドローン空撮に興味がある方には一眼カメラで写真を撮影するのが趣味の方も多いと思います。
DJIドローンで絞りが変更できるフライングカメラはMavic 2の発表までは、InspireのZenmuse XシリーズとPhantomシリーズだけでした。レンズの絞りを絞り込むことで、露出(映像の明るさ)を変更したり、センサーへ届く光をシャープにする効果があるんです。
絞りのない機種(f値を変更できないカメラ)に比べて高画質なのは言うまでもありません。
左右の赤外線3D障害物センサーで高い安全性を確保
Phantom 4 Pro V2.0の安全性が高い理由は、左右の赤外線センサーにあります。
この機能はPhantom 4 Proから引き継いだもので、超音波センサーではプロペラの振動で難しかった左右方向の3Dマッピングを可能にしました。ビギナーモードとトライポッドモードでのより高い安全性を確保できるので、障害物に気を取られることなく撮影に集中できます。
静音設計で環境配慮
V2.0にはMavic Pro Platinumと同じように静音設計のプロペラと、モーターの回転を制御するESCの最適化により静かで快適な飛行ができるようになりました。
わずか4dbと思うかもしれませんが、Youtubeなどを見る限りではかなり効果が高く、中域の「ブゥーーーーーン」という音が軽減しています。こちらの動画の冒頭から比較音声が聴けるので、気になっていた方は聴いてみてください。
また、新型の静音設計プロペラはPhantom 4シリーズに取り付け可能なので、1組1,200円ですから周辺配慮のためにもいいですね。
Mavic 2 Proの特徴
- より信頼感の高いOcuSync 2.0の動画伝送
- Mavic初の1インチセンサー搭載カメラ
- Mavic 2 ProだけのHasselblad L1D-20cカメラ
- Inspire 2に迫る最大iso12800の高感度耐性
- 全方位の障害物検知
- 10bit Dlog-Mで今までにないカラーグレーディング耐性
iso感度だけではなく、カメラ性能そのものがInspire 2に搭載可能な、Zenmuse X4Sとほぼ同等の性能をもっています。しかも、Mavic 2 Proに搭載されているジンバルカメラは、中判カメラを製造しているHasselbladが開発したんです。
いずれ作例などを目にすることになるので、画質が気になるならvimeoなどで確認するのも良いかもしれませんね。
より信頼感の高いOcuSync 2.0の動画伝送
OcuSyncを進化させ信頼性をました新開発のOcuSync 2.0が搭載されています。
OcuSyncのときもそうでしたが、またもや初採用がMavicという。DJIの新技術はMavicからはじまっているのかもしれません。
OcuSync 2.0では4kmだった伝送距離が5kmへ、カメラで撮影した映像も手元のスマートホンに低遅延で表示されます。動画伝送中でも送信機からの制御信号も受信できるので、より遠くまで安心して飛行できるようになりました。
日本国内では2.4Ghz帯の電波しか使えませんが、送信距離5kmはまちがいなくトップレベルの性能でしょう。
Mavic初の1インチセンサー搭載カメラで10bti log gamma記録が可能
カメラのセンサーは2000万画素の1いtんちセンサーを採用。
Phantom 4 Proと同じセンサーとなったことで、空撮のプロが使えるサブ機へと進化しました。
Mavic 2のすぐれているところは10bit log gammaで記録が可能になり、HDR動画の撮影ができるようになりました。今後家庭のテレビも4kHDRが普及していくので、映像業界のスタンダートとなっていくでしょう。
10bit Dlog-Mで今までにないカラーグレーディング耐性を手に入れました。
Mavic 2 ProだけのHasselblad L1D-20cカメラ
ただ高画質になったのではなく、DJIドローン初のHasselbladカメラ搭載です。色味のチューニングもHasselbladが行っているため、HNCS(ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション)により忠実な色再現が実現しています。
Inspire 2に迫る最大iso12800の高感度耐性
高感度耐性はInspire 2に搭載されるZenmuse X4S同等の性能で、負けているのは4k60pの記録ができなところくらいです。
- 100 ~ 6400 (動画)
- 100 ~ 12800 (静止画)
iso感度は上記の通りで、動画撮影でも最高iso6400を記録し夜景の空撮にも問題ありません。MavicでもPhantom、Zenmuse X4S同等の高画質撮影をこなせるようになったんです。
全方位の障害物検知
Mavic 2の安全性能はDJI初どころかドローン初の、全方向障害物センサーをもっています。
左右のセンサーはPhantomの赤外線センサーからビジョンセンサーへと進化し、上方センサーを赤外線としました。下方にもLEDライトを搭載し、夜間の暗い状態でも地面を照らしビジョンセンサーをサポートします。
DJI史上もっとも安全性の高いドローンとなっています。
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