うっかりMaavic 2 Proが届いてしまってから少し飛ばす機会があったので、ハンズオンレビューとして雑感を書いてみます。本当はもっと早く書く予定でしたが、僕の住む地域は北海道胆振東部地震で被災し、仕事の休みと停電が重なってしまい時間がとれなかったのが最大の理由です。
生きているだけでもありがたいので、またのんびり更新していくので遊びに来てくださいね。
それではMavic 2 Proのハンズオンレビューをお届け!
Hasselbladの息吹が詰まった先進のイメージソリューション
写真を趣味にしている人なら知っている、世界ではじめてHasselbladのカメラが搭載されたドローン、それがMavic 2 Proなんです。
Hasselbladといえば月へ行ったカメラとしても有名です。近年は中判デジタルカメラのHシステムが世界中のフォトグラファーに使われ、中判ミラーレスシステムのX1Dでも話題になっていました。Mavic 2 Proに搭載されたHasselbladは、独自のハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション(HNCS)により、世界の色を忠実に再現できるんです。
僕がついうっかりポチってしまった原因がカメラのアップデートで、Phantom 4 Proと同じセンサーサイズで、高画質間違いなしな折りたたみドローンだったからなんです。
DNGファイルから現像する際の補正幅がすごい!
正式にはAdobeDNGというんですが、この馴染みが薄いデータから現像、raw現像というやつですね。DNGはカメラで言うrawファイルにあたるので、明るさなどを補正することで見違えるような写真に仕上げることができるんです。
まずは撮って出しのjpgから
まず驚いたのが逆光性能です。フレアもよく抑えられていて、太陽に近い部分もディテールが残っているし、シャドウ部にも余裕が感じられます。Mavic 2 Proはセンサーが大きくなっただけではなく、HasselbladのレンズによりPhantom 4 Proよりも高画質になっているのかもしれません。
フィルム時代から一眼レフで写真を撮っていましたが、レンズの素性もよく飛べる高級コンデジの名は伊達ではありませんね。
僕はPhotoshopを使っているんですが、撮影したDNGファイルをPhotoshopで補正してみて「あぁ、これはすごい…」と一人で納得していました。
左がDNGファイルから無調整で保存した写真で、左側が現像とレタッチをした状態の写真です。
空と大地では2stop(2絞り分)明るさに差があり、夕景を逆行でと撮影すれば当然地面は暗くなってしまいます。シャドウを持ち上げることで肉眼に近い表現ができるんですが、jpgだと画質が低下するのでraw現像するんですね。
Mavic 2のコンパクトさでこれだけの写真を撮れるようになれば、今後写真を趣味にしている方やプロの写真家もドローンに参入してくれれば活気づいて良いんですよね。
コンパクトさと機動性、安定感のバランスが良い
空撮写真も空撮動画もドローンの安定性しだいで撮影できる状況がかわります。
- 圧倒的コンパクト
- 広げればPhantomサイズ
- Hasselbladカメラで高画質
Mavic 2の凄いところは、Phantom並の飛行性能と高画質、折りたたみによる可搬性の良さから、いままでなら諦めていた撮影も難なくこなせるところ。
「あの滝の上から撮りたい…」
「あの崖の一歩先ならイメージ通りに撮れるのに…」
こういった状況でこそ生きてくるのがMavic 2 Proだと思っていて、Mavic Airを使っていて不満だった部分が見事に解消されてるんですよ。
まだ少ししか飛ばしていませんが、Mavic Airだと「この風だと少しふらつくかな…?」という状況でも、空中でピタッとホバリングしていました。送信機のレバーをグイッと倒せば、スムーズに安定感のある飛行を見せてくれました。
Mavic 2はプロペラの対角距離がPhantomより広く、機体重量も増しているのでMavic Proよりも安定するのではないでしょうか。Phantomには負けそうですが、コンシューマー機では間違いなくトップクラスです。
Dlog-Mは10bitになりさらなる高みへ
さきほどの写真と一緒に撮影した映像をPremiere Proで少し調整してみたんですが、「今までの動画データは何だったの?」ってくらいグレーディングの幅が広がりました。露出変更や色被りの調整も、ハイライトやシャドウの調整も、ありえないくらい調整幅があるんです。
なぜこれほどまでに調整できるのかというと、今までのD-logは8bitカラーで記録されていました。Mavic 2のDlog-Mはnannto10bitカラーなので、記録できる色の数が段違いなんです。
- 8bitカラーは約1677万色
- 10bitカラーは約10億6433万色
表示できる色にコレほどの差があるんです。
これからドローンを始める方で予算が許すならば間違いなくおすすめできるドローンです。
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