パソコンのパーツで1番りかいしづらいのがGPUではないでしょうか。機械に弱いと店員さんに進められるがまま、ほんとうに自分の用途にあったパソコンなのか疑ってしまいますよね。
こんかいの投稿では、用途にあったGPUが搭載されたパソコンを選べるように、GPUの違いや用途によってどんなGPUを選べばいいのか?といったことを書いていきます。
- GPU名称の違いはついている場所の違い
- メリットとデメリットを理解し合ったものを選ぶ
- それぞれの特徴を捉えてパソコンを選ぼう
参考にし自身にあったパソコンを選べるようになってください。
GPUそれぞれの違い
GPUには大きくわけ3種類のGPUが存在しています。グレードや性能のことではなく、パソコンにどうやって組み込まれていくかの違いでしか無い。もちろんつき方でも性能などにも違いはあるが、用途によっても選択が変わるので、『パソコンで何をしたいのか?』を考え選ぶようにしましょう。
GPUそれぞれの名称は『iGPU』『dGPU』『eGPU』という3種類です。
これらのGPU(パソコンのグラフィック機能)は、無いと画面表示ができなくなるので、パソコンにはかならず付いているものなんです。
それでは、GPUそれぞれの特徴を紹介していきます。
iGPUとは
iGPUとは、インターナル・グラフィック・プロセッシング・ユニットの略で、簡潔にいってしまえば『内部にあるグラフィック用プロセッサー』ということになります。
内部にあるといってもパソコンの中にあるのはあたりまえの話ですねw
CPUと一体化している。つまりCPUに内包されているのが『iGPU』と呼ばれるGPUということ。
iGPUは性能こそ控えめなものの、パソコンを動かすだけなら十分すぎる性能があり、複雑な計算をする画面病がをしないかぎりはこと足りてしまう。
どんな用途に向いているか?
- インターネット検索
- Youtube視聴
- ワードやエクセルなどの事務作業
- 年賀状作成
上記のようにパソコンを使う用途としては、軽量級な作業なら向いている。
ビデオの編集などができないわけではないが、パソコンの動作が遅くなるので、iGPUしか入っていないパソコンにはおすすめできない。
dGPUとは
dGPUとはディスクリート・グラフィック・プロセッシング・ユニットの略称で、他のパーツとは別にGPU単体がパソコンに組み込まれた状態となったGPUを指します。
パソコンの内部にあるのは間違いないですが、CPUと統合されたiGPUと違い、グラフィックボードとして別なパーツとなっているものがdGPUとなる。
どんな用途に使われているのか
- ゲーミングPC
- 動画編集PC
- 3DCADや3DCG業界
- 仮想通貨マイニング(仮想通貨を得るためのPC)
- AI処理
dGPUの用途はたくさんありますが、馴染み深いのはクリエイティブな作業やパソコンゲームでしょうか。マイニングといった特殊な分野でも使われていますが、通常のパソコンとは違った使い方なので、ここでは考えないものとします。
マイニングは仮想通貨が流通するための計算を、自身のコンピュータで補助する代わりに仮想通貨が得られるということなんです。詳しくはwikiなどを読み調べてください。
dGPUはパソコンでおこなう作業のなかでも、かなり重たい作業をするのに向いていて、iGPUだけでは処理できないような膨大な計算処理がおこなえる。そのぶん高価なんですが、無いと処理のたびにパソコンが止まるので、待ち時間がもったいなく感じるかもしれません。
ビデオ編集やCGなどでは、データが圧縮された状態(容量を少なくするため)であったり、3次元を2次元で表示するために複雑な計算が必要になる。複雑な計算をするためには、同時に複数の計算処理をする必要があり、性能の高いGPUが必要になってくる。
iGPUでは性能が足らない状態になってから、dGPUを後付するのではなく、重たい作業する前提なら最初からdGPUつきでパソコンを選びましょう。
dGPU最大のデメリットは、iGPUやノートPCにくらべて、電力消費が倍以上違うことでしょうかw
電力消費意外にデメリットはないので、パソコンに性能を求めるのなら別体型のグラボを入れておきましょう。
eGPUとは
eGPUとは、External Graphics Processing Unit(エクスターナル・グラフィック・プロセッシング・ユニット)の略称で、外付けHDDのようにdGPUを外付けで動くようにしたもの。
夢のような技術で万能と思うかもしれませんが、制約も多く導入には注意が必要となる。
しかし、ノートPCでもデスクトップ用の強力なGPUが使えるのは、とてつもないメリットで、手軽にPCの性能を上げることができてしまう魔法の箱なのはたしか。
eGPUの特徴
- 外観はminiデスクトップPCのよう
- デスクトップ用の大型GPUをノートPCで使える
- Thunderbolt3接続じゃないと使えない
- eGPUボックスからディスプレイに画面出力する
ノートPCで使用するのが前提ですが、対応していればデスクトップPCでも使うことがでいてしまう。また、ノートPCがPD(パワーデリバリー)に対応していて、Thunderbolt3端子から充電できるものであれば、eGPUから給電できるのもメリットではある。
eGPU利用の条件
- パソコンがThunderbolt3に対応しいていること
- eGFXをサポートしているThunderbolt3端子じゃないと動かない
- eGPUボックスとは別にグラフィックカードを購入しなければならない
- 外部ディスプレイに出力しないと性能を発揮できない
- グラフィックボードがeGPUに対応したものであること
- macの場合はAMD系のGPUのみサポート
- Thunderbolt3ケーブルの長さに注意(パッシブケーブルは1m未満にすること)
eGPUが魔法の箱であることに異論はありませんが、ちと条件が厳しいことに注意してほしい。
外出用のモバイルPCでも、デスクトップPC並みの強力なGPUを使えることがメリットですが、eGPUを利用するにはハードルが少し高く感じるのは僕だけじゃないはず。
ここまでするのなら、自宅ではデスクトップPCを使い、外出時には非力だけど軽いPCを僕は使いたい。
というか、僕のPC環境はデスクトップPCとGPD P2 Maxという構成なので、まさしくそうなっていると思う。
よどのことが無い限りは、eGPUよりも2代体制かモバイルワークステーションを考えましょう。
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