4K動画を編集したい場合には、かなりハイスペックなPCが求められてしまう。具体的にはCore i9相当のCPUに、GPUはNVIDIAのRTX 3070くらいのスペックは欲しいところ。価格でいえば20万円オーバーのパソコンじゃないと編集中にあくびが出るほど遅くなってしまう。
どういったところに注意すればいいのか、僕のPCと同じようにのんびりと解説していきます。
フルHD動画を編集を快適にこなせるパソコンとは
動画編集マシンに必要な各パーツの注意点と、4K動画編集におすすめなスペックを紹介していきます。4K動画ともなるとフルHD比で4倍もの解像度となってしまう。解像度が上がるということは、マシンパワーもベンチマークで4倍の性能がないと厳しいといわざるをえない。
フルHDも4Kも基本的な動作は変わらないので、どのパーツが何に影響するのかだけ理解しておけば、自分で考えるときの参考になるかとおもいます。
CPU
フルHD動画に限らずCPUはクロック周波数とコア数で差が出てきます。
クロック周波数はタイムラインのプレビュー表示速度に大きく影響する。シングルスレッドのクロック数(1コアのみの能力)が高いほどプレビュー表示が早くなるので、快適な編集作業をしたいならクロック数のより高いCPUを選びたい。
コア数はエンコードやデコード速度に影響するため、撮影した動画素材がH.264やH.265というコーデックなら、よりコア数が多いCPUを選びたいところ。専門用語で難しいと感じるなら、家庭用ビデオカメラであれば、コア数はあまり意識しなくても問題ない。もしミラーレスカメラの高画質設定で撮影するなら、コア数の多いCPUを選んでおきたい。
スペックの高いCPUを選べば間違いないが、家庭用ビデオならCore i7同等かそれ以上の性能を求められる。また、ミラーレス一眼などでかっこいい映像を作りたいなら、Core i9でも少し心もとない感じになる。Core Xシリーズにすれば安心だが、そこは自分の予算と照らし合わせどちらにするか決めて欲しい。
GPU
GPUの場合は効くソフトと効かないソフトがあるということを知っておいて欲しい。ソフトがGPU支援に対応しているかどうかで単体グラフィックボードを使うのか、CPU統合型のGPUを使うのか考えればいい。画面切り替えのトランジションやノイズ除去などのエフェクトを多様するのであれば、CUDAコアのような並列処理に強いGPUを選んでおきたい。
かんたんなカット編集や、動画素材を単純につなぐだけでも、4K解像度ではそれなりのマシンじゃないと編集はおぼつかなくなる。
2020年後半にNVIDIAから発売されたRTX 30シリーズはコスパも最高なので、こんごBTOPCに搭載されることが予想される。RTX 20シリーズ後継機のRTX 3070は価格も下がり、RTX 2080 tiという前世代の1/3の価格となった。これから動画編集PCを買うときには、RTX 30シリーズ搭載モデルを待つべき。
RAMメモリ
RAMメモリに関してはフルHD動画のかんたんなカット編集だけと考えていても、最低32GBメモリを選択して欲しい。フルHDで16GBはほしいところなので、ほんとうは64GBがおすすめなんですが、メモリに関しては増設が楽にできるということから優先度は低くなる。
とはいえ、デスクトップPCの場合は、NECや富士通などメーカー製の場合は交換が面倒だから、できればBTOパソコンから選ぶのが玄人というもの。
2020年げんざいでは、128GBものRAMメモリをコンシューマー向けPCで組めるようになったので、超大容量メモリに対応したPCを選んでおくというのも頭の片隅に入れておくこと。
保存用ストレージ
4K動画でも50MB/sていどの転送速度が確保してあれば、動画データの読み込みなどで遅いと感じることはない。M.2接続のSSDがはげしくおすすめされていますが、一般的なSATA接続2.5インチのSSDでも十分な性能は確保されている。
M.2かSATAか迷うところではあるが、予算があるならM.2にして、保存用に大容量のHDDをカスタマイズで積んでおきたい。
フルHDに比べると4K素材は容量が大きいため、編集が終わった素材はPCに保存しておきたくないから、動画編集を続けていく場合は外付けHDDよりもNASサーバーの導入も検討したいところ。ほんと、写真にくらべると動画編集のハードルは、金銭面でもかなりつらい。(笑)
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