コンパクトな機体で人気を二分するSparkとMAVICですが、それぞれの特徴を考えればどちらが自分に合っているかがわかります。
ざっくりと言うと空撮を目的にドローンの購入を検討しているならMAVICがおすすめで、インスタ映えする自撮りやキャンプでワイワイ飛ばして遊びたいならSparkで良いのではないでしょうか。
搭載カメラ性能は比較にならないほど差がある
Spark | MAVIC pro | |
静止画サイズ | 3968×2975 | 4000×3000 |
静止画フォーマット | jpeg | jpeg・DNG |
動画サイズ | FHD:1920×1080 | DCI4K:4096×2160 |
D-Log動画 | 無し | 有り |
ビットレート | 24Mbps | 60Mbps |
動画フォーマット | MP4 | MP4・MOV |
SparkもMAVICもともに1/2.3インチのセンサーを使っていますが、カメラ性能はコンデジと一眼レフくらいの違いが有ります。なぜかというとSparkはRAWファイル(不可逆圧縮)での保存ができないので、一眼レフの写真のように現像で色味を補正したりが難しくなっています。DJIではRAWファイルとは呼ばずに一般的なDNGファイルと呼ばれています。
動画に関してもSparkはDJIのD-Logに対応していないので、LUT(ルックアップテーブル)での色補正ができないので、Youtubeで見るような迫力のある動画を撮影するのは難しいんです。
Log動画のカラーグレーディングで使用するLUTとは
LUT(ルックアップテーブル)とは、決まった色テーブルでの補正値を先に決めておくことで、コンピューターの負担を軽減しながらも色乗りや発色などが良い動画にすることが出来ます。
LUTを公開しているサイトや個人の方もいらっしゃいますが、そういった場所からダウンロードしてLUTをあてるだけで同じような色使いの動画に仕上げることも可能です。
SparkとMavic Proそれぞれの特徴で比較
それぞれに魅力があり、価格に至ってはSparkがMavic Proの半分しかしないというのはあまり知られていませんよね。
Sparkの魅力
Sparkの魅力はなんといってもケースから出してすぐ飛ばせられる即効性と、コンパクトで軽いのに画質はホビードローンとは比較にならないほど素晴らしいんです。
こういった素晴らしい空撮動画を見てしまうと、カメラでは決まらないと頭によぎってしまいますが、撮影技術と編集技術が違うんでしょうねw
Sparkは機体を折り畳まずにプロペラだけ折りたたみ、飛行させる際にはケースから取り出し即飛行準備が整います。バイクツーリングの方に人気なのもうなずけます。
サッと出して撮影したらサッとしまって次のポイントへ。
こういった使い方をしたいならDJI Sparkの機動性がしっくりくるかもしれません。
【国内正規品】DJI Spark フライモアコンボ (アルペンホワイト)
Mavic Proの魅力
Mavic Proの魅力は機動性と高画質のバランスの良さでしょう。
Mavic Proは折り畳めてカバンにすっぽり入るほどコンパクトなのに、こんなに高画質で撮影することができるんです。
「Sparkの画質では満足できないけど、コンパクトにしまえるドローンじゃないときびしい」
こういった方の需要を満たしてくれるのはMavic Proしか無いんです。Phantom 4 Proは大きすぎるし、画質も優先させたいですからね。それでも高画質を求めている方はみなさんPhantom 4 Proを選択しています。
耐風性能も圧倒的にMAVICが優秀
本格的な空撮をするには風に弱いと言われているMAVICですが、それでもSparkと比較した場合には耐風性能には目をみはるものがあります。Sparkの台風性能は5m/s程度なので、地上で2~3m/s程度の風が吹いているだけでも風に流されてしまいます。
一方MAVICの場合は公式では風速レベル5(8~10m/s)程度までは飛行可能なので、耐風性能もMAVICの勝利ですね。一応公式発表の数値ではMAVICとPhantom4シリーズは同じ性能だと言われていますが、レビューなどを見る限りでは台風性能ではPhantomの圧勝のようです。
この結果は当たり前で、ドローンの台風性能は機体重量に比例しますから、300gのSparkでは逆立ちしてもかないません。
SparkとMAVICは性格が違うので購入候補として比較するものじゃない
MAVICとSparkの性能で比較するのはナンセンスで、それぞれアピールしている相手が違うのでご自分のドローンスタイルにあった方を選択しないと後悔することになります。
Sparkがおすすめな方
Sparkをおすすめするとしたら、日頃からキャンプをしたり子供と一緒にでかけたりしながらも、インスタグラムなどのSNSで写真や動画を共有しているような方たちで、自撮りなども身振り手振りでカンタンに撮影でき、スマホだけでも操作できるから難しいことは考えたくない方などにもピッタリなんです。
また、MAVICよりもコンパクトなためバイクツーリングへ行きながらも手軽に記録動画や写真を撮りたい方にもおすすめしています。
MAVICをすすめたい方
MAVICはとても中途半端な立ち位置に見えますが、その実優秀で折りたためることでの可搬性能は比較するものが無いほど優秀です。D-logが撮影できるおかげで、空撮動画で妥協はしたくないけど一眼レフと一緒に持ち歩きたい方はPhantomよりもMAVICがオススメなんです。
ほかにも重たい荷物を持っていけない場所や、どうしても装備が必要な場合などもコンパクトなMAVICなら、一緒に持ち歩くことが可能なので空撮も他の手荷物も妥協できない場合にはMAVICが最高のパートナーになるでしょう。
さいごに
購入検討する際に比較されがちなSparkとMAVICですが、それぞれ性格の違うドローンなので自分が目指すドローン飛行イメージをしっかりと持っていれば、そもそも比較するものでは無いことがわかるかと思います。
自分のスタイルに合ったドローンを選んで、それぞれのドローン飛行を楽しんじゃいましょう。
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