パソコンを買うときに最も気になるのが、CPUをAMDとintelのどちらにするかという問題ではないですか?レイゼンとコアのベンチマーク結果は真実なのかということに。先に書いておくと、僕の意見としてはCore iのほうが実性能では上だが、今後ソフトベンダの対応が進めばRyzenを選ぶ理由が多くなるということ。
intel Core iがAMD Ryzenよりもおすすめできるのか
先に結論を書くと、ソフト側が多コアCPUに対応しきれていないというのが最大の理由です。一部のゲームなどでは複数コアに対応しており、そういったソフトではRyzenが優勢だと言えます。
しかし、現実的な話となると別で、実際には6コア以上のCPUに対応したソフトが少なく、クロック数の高いCPUのほうが優位となっている。
ベンチマークのスコアだけで決めていませんか?
有名なベンチマークソフトにPC Mark10とシネベンチがあります。さまざまなサイトで採用しているので見たことがあるかたも多いですよね。
無料で使えるベンチマークソフトだから、採用しているサイトが多いんですが、どうやって数値を出しているのか知っていますか?ベンチマークソフトというのは、じっさいにあるアプリやソフトを動かし、その数値を性能として表しているんです。
問題なのはベンチソフトに採用されているアプリで、無料ベンチマークではやはり無料で使えるソフトが使用されているのが実態なんですやね。だから、ふだん使っているExcelやWord、Photoshop、Premiere Proといったソフトでの体感とは違った結果になるのはとうぜんなんですね。
それでもなおPC Mark10などが使われているかというと、ソフトを無料で使えるからなんですね。とうぜんなめらカメラでも採用しています。というか、採用せざるを得ない理由があるんです。
ExcelやWordといった有料アプリを使用したベンチマークソフトは、やはり有料で利用する形態になっています。価格は10万円からで、とてもじゃないが個人サイトで採用するには高すぎる。しかも、10万円というのは1年間の価格ですからね。
こういった理由からパソコンの現実的な使用と、ベンチマークソフトの数値に乖離(かいり)があるのは当然といえば当然なんです。
有料ベンチマークソフトではCore iが優勢
有料ベンチマークソフトでテストをしているサイトでは、ふだん使っているソフトを使いベンチマークを実行している。
こういった実務で使用するソフトと同じ負荷をCPUやGPUといった各種パーツにあたえている。実際に使用する状況にそったかたちでベンチマークを行えるため、無料ソフトにくらべ現実にそくしたベンチマークといえる。
具体的なベンチマークソフトの名前を上げておくと、BAPCoという企業が販売しているSYSmark25というソフトでは、メジャーなアプリケーションを使用し検証できる。
SYSmark25のテストでは、ほとんどのアプリケーションでRyzenよりもCore iが優秀な成績をおさめている。Ryzenの特徴はコア数の多さにありますが、ソフトの多くは6コアを超えるCPUには対応が遅れていて、Core iのようなクロック数の高いCPUに最適化されている。
もちろん多コアに対応しているソフトではRyzenが優位に立つが、2020年現在はまだCore iの優位性は保たれていると言える。
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