NASとは英語で書くとNetwork Attached Storageで、家庭内や社内のネットワーク上に接続するストレージケースという感じです。
もう少し詳しくすると、NASは1台のパソコンみたいなもので、NASに入れたHDDやSSDをNAS自身に管理してもらう機械です。NASに入れたHDDやSSDを、RAIDという複数台のストレージをひとまとめにできる機能があるんです。
NASによる自動RAIDでバックアップする
RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)は複数台のHDDを組み合わせて1つのHDDのように扱える技術なんですね。
RAIDを設定したNASはバックアップを取るのに最適で、RAIDの中でもRAID10(RAIDの種類)で運用することで、HDDの反応速度アップとミラーリングができる。
ミラーリングとは同じデータを別なHDDに保存することで、子供の写真やビデオ(動画)などを、(ほぼ)確実に消えないものにできる。
(ほぼ)と書いたのは、火事などでHDDが物理的にデータ救出できない状態になることもあるからですw
こういったHDDのRAID運用や自動バックアップすることを、『データ保存に冗長性(じょうちょうせい)を持たせる』と表現するんですよね。冗長性をもたせることで、消えてほしくない家族写真やビデオなんかを、バックアップしながらいつでも見られるようにしておける。
いま風に言うならサスティナブルデータといったところ。
物理的に壊さない限りは、まず消えることが無いデータとなります。
NASすごい!
ミラーリング時の注意点
しかし、ミラーリングにも弱点はあり、常に同じデータを自動保存してくれますが、注意点もある。
NASというか、RAIDにはWindowsやmacOSでははないので、ゴミ箱という概念がありません。(基本的には)
片方のデータを誤って消してしまっても、もう1台のHDDからデータ復旧しようと考えますよね。ミラーリングは片方のデータを改変(消去)すると、もう片方でも同じ処理を自動的にしてしまう。
ミラーリングは冗長性を持たせるためのもので、けしてバックアップでは無いことだけは覚えておいてください。
人為的なミスで消してしまったデータの復旧はできないと考えておくのが間違いない。
パソコン本体でRAIDミラーリングを使わない理由
パソコン本体に大量のHDDを搭載し、メインPCにRAID10を構成してバックアップをしない理由としては、機会は人と違い淡々と作業してくれるところにあります。
自前で別なパソコンを準備してもいのですが、HDDは衝撃に弱いということもあり、導線上に置きたくなかったのも大きな理由のひとつ。
もうひとつ大きな理由があり、最近のNASにはスマホ連動機能やスマホアプリの存在が大きい。
配偶者や子供が使っているスマホやタブレットのバックアップのできるし、保存している写真や動画なんかもスマホから見ることができる。こういった機能の詳しいことは、NASによって変わるため、メーカーの製品ページとにらめっこするしかない。
人の手で管理するよりも、専用の機械にまかせてしまおうという考えです。
なぜバックアップにクラウドを使わないのか
我が家で壊れかけのNASに保存しているのは、約3TBの過去撮影した写真や動画となります。他にもweb関連で数TBの容量を使っている。
過去10年以上の家族写真が消えるとか想像するだけで吐きそうです…
仮に5TB保存していたとしましょう。
これだけのデータをOneDriveやDropboxに保存することを考えてみましょう。
- OneDriveはOfficeアプリとセットで1TBが月額1,284円で2TBまで拡張できる
- Dropboxのファミリープランは2TBの追加容量無しで月額2,000円
- Google Oneが10TBで月額13,000円(最大30TBまで)
クラウド保存するには毎月かなりの出費が出ます。
僕が購入したTS-453Dの価格は、HDD4台と本体で約12.5万円しました。Google Oneを使うことを考えたら、同じ10TBの容量で1年間トラブルなしで動かしたら、もとが取れてしまう金額です。
家族写真など家庭内でバックアップを取りたいデータは、増えることがあっても、減ることはありません。
2~3年も使えたら安いくらいなので、「写真が消えちゃうかも…」なんて悩むよりも、機械任せでバックアップしてくれるNASを買っちゃいましょう。
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