DJIのコンシューマー機であるPhantom4シリーズは、現在ProとAdvancedの2種類あります。Phantom4 Pro/Advancedの違いや旧機種との比較、新色のObsidian?にも少しふれたいと思います。
P4PとP4AはPhantomシリーズの最新機種
ドローンのイメージはPhantomが作ったといってもいいくらいに、DJIのPhantomシリーズは人気の機種だと思います。
Phantom4から性能がアップグレードされたProとAdvancedですが、旧機種からどのように変わったのでしょうか。
Phantomの購入でお悩みであれば、違いを把握して後悔のない買い物をしたいものですね。けっして安い買い物ではないのですから。
カメラ性能が最大の変更点
Phantomは空撮ドローンなので、カメラ性能は気になるところだと思います。
Phantom4からアップデートされたカメラが新Phantom4の魅力で、P4PとP4Aは共通でこのカメラを搭載しています。
Phantom 4 Pro/AdvancedはMavic Proと違い絞りの調整もできるので、今までのコンシューマー機よりも数倍キレイな映像を撮ることができます。
Phantom4が1200万画素でP4Pで採用されたカメラが2000万画素。さらに画質を左右するセンサーサイズも大きくなって、1/2.3インチから1インチセンサーへと変更されました。これは高級コンパクトデジカメや、レンズ交換カメラのNikon1と同じセンサーサイズなんです。
ただ1点だけ知っておいてほしいのが、Phantom4(旧型)のカメラの方が広角で撮影できるカメラで、焦点距離が20mmと24mmなので、雄大な景色を余すことなく撮影したいならPhantom4の方が若干有利かもしれません。
Phantom4とP4Pのサンプル
BeforeがP4Pの2000万画素でAfterがP4の1200万画素です。
この写真では画角の違いがわかるかと思いますが、画角が広いということは風景などを撮るにはP4(Phantom4)の方に魅力を感じるかもしれません。
ピンとこないかもしれませんが、画角が広いということは高度を上げなくとも迫力のある映像が撮れるということなんです。しかし、画角が広いと映像が歪むので、どちらが好みなのかによってもわかれますが、ぼくは映像の綺麗さからP4P/P4Aに惹かれました。
こちらが拡大したものになります。BeforeがP4Pの2000万画素でAfterがP4の1200万画素になります。画角が違うのでなんとも言えませんが、P4Pの方が解像しているように見えますね。
このサンプルデータはPhantom4 Proの詳細ページ内の劇的に進化したカメラにある矢印をクリックすると探せます。
4K動画が30fpsから60fpsに!
こちらの動画が見やすいと思います。30fps(1秒間のフレーム数)から60fpsになったことで、4K動画がとても滑らかに撮影できるようになりました。放送関係の撮影機材は8Kになってきているので、4Kなら60fpsで撮影できるのがこれからのコンシューマー機ではスタンダードになってきます。60fpsなので30fpsのスローモーション動画も作成できるのもポイントですね。
動画のビットレートも60Mbpsから100Mbpsとなり、動画の画質が上がっていますし、H.264からH.265動画コーデックに対応したことで、画像処理も早くなっています。
DJIのD-Logとあいまって、アクションカメラなどでは到底真似のできない高画質な空撮動画を撮影することが可能になっています。
参考:動画のデータ量と画質を決めるために重要な「ビットレート」を知ろう
Mavic ProやPhantom4にはない絞り調整機能
Mavic ProやPhantom 4では撮影時の絞りを調整することができませんでした。
カメラに詳しくない方にはピンとこないかもしれませんが、絞りを絞ることでより高画質で撮れるし、絞ることで日中でも白飛びのすくない静止画や動画を撮影することも可能になっています。
Mavic ProもP4もF値(絞り)固定なので、日中の撮影ではNDフィルターという暗くするレンズフィルターが欠かせませんから、絞り機能がついただけでも買い替えの意味はあります。
ISO12800の高感度で夜景にも強い
先程も掲載した写真ですが、ノイズの少なさから夜景空撮も暗所での静止画撮影もそつなくこなせてしまいます。Phantom4の最大ISO感度が3200なので、実に4倍もの高感度性能があります。
Phantom 4 Proは5つのセンサーでさらに安全に
Phantom4やAdvancedには無い、左右の赤外線センサーと、後方にデュアル・リア・ビジョンセンサーで他のPhantomシリーズよりも安全に運行できますし、人や障害物を検知したら音で知らせてくれるので、事故なく安全に飛行させることができるようになっています。
MAVICやPhantom4、Advancedよりも狭く障害物の多い場所でも回避しながら安定した飛行ができるので、一眼レフカメラなどと一緒で初心者にもやさしい設計となっています。
しかし、この機能だけで4.5万円の差を高いとみるか、安いと見るかは自由かもしれませんが、安全には代えられません。
後方タップフライでアノ動画が撮れる
一時期話題になりましたが、ドローン片手に世界一周新婚旅行の動画で有名な、後方に飛行しながら上昇させての撮影が、P4Pならカンタンにできてしまいます。
P4P以外の機種だとマニュアル操作での撮影となる。
カメラを操作しながらだと撮影がしづらいので後方タップフライ撮影はかなり魅力ですね。
現在では、アマゾンや楽天でYouTubeとりも濃い内容のDVD付きムック本が発売してますから、見てみるといいかもしれません。
ドローン片手に世界一周 空飛ぶ絶景400日 (絶景100シリーズ)
その他の魅力的な機能
ジェスチャーモードが追加された
今までのPhantomにはなかったジェスチャーモードの追加で、トライポッドモードと組み合わせることで、集合写真や自撮り撮影もこなせる飛行するカメラへと進化しました。
Phantomのカメラに向かって腕を上げるだけで被写体と認識し、合図を送るだけで3秒間後に撮影を行います。
モニター付きプロポがセットになったモデルも発売
正式名称はPhantom4 Pro+(Plus)ですが、略してP4PPやP4APと呼ばれます。
5.5インチの高詳細で、スマホやタブレットにくらべて2倍明るいモニターなので、フード無しでも日中に使用可能です。また、スマホをモニターに使うと電池のなくなりが早いため、モニター付きモデルを購入しないのであれば、iPad miniなどを購入することをおすすめします。
Phantom4 Pro Advancedの価格
最後に、最初に表示されている画像のPhantomはObsidianといって、P4Pの新色マットグレーになります。価格はP4Pと同じですが、発送開始は2017年10月末が予想されています。MAVIC Pro Platinumと同時期に発表されたモデルとなっています。
Phantom4
現在DJI公式ストアや正規代理店では取扱がありませんし、いまさらPhantom4を購入するのはおすすめできません。
Phantom4 Advanced
P4AはP4Pから左右の赤外線センサーと、後方のリアビジョンセンサーが無いだけで、空撮ドローンに重要なカメラは同じものを使っています。
159,000円
Phantom4 Advanced Plus
P4Aのプロポに専用の高照度モニターが付いたモデルで、スマホをモニター代わりにすると3フライト程度で電池の残量が気になってきます。かといって、追加でiPadなどを購入するよりも安価だし、専用モニターなので遅延の問題も皆無です。
194,000円
Phantom4 Pro
DJIコンシューマー機の最高峰で、Phantomの上位モデルはInspireとなり大型化してきます。たしかに画質は良いのですが、価格はPhantomの倍以上(カメラも合わせると)となり、現実的ではありません。安全性も向上したので、次世代のPhantomといっても過言ではありません。
次期モデルのPhantomは、P4Pに上部接近センサーとカメラの性能アップくらいしかありませんし、徐々に価格も上がってきているので手に入れるにはちょうどよいタイミングなのかもしれません。
204,000円
Phantom4 Pro Plus
P4Aの場合と同じく、P4Pのプロポに専用の高照度モニターが付いたモデルで、スマホをモニター代わりにすると3フライト程度で電池の残量が気になってきます。かといって、追加でiPadなどを購入するよりも安価だし、専用モニターなので遅延の問題も皆無です。
239,000円
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