フルHD動画を編集するのにおすすめなパソコンスペック

動画編集用のパソコンをネットでググっていると、やたらハイスペックなPCだおすすめされていますよね。ところがフルHD動画であればそれほど高いスペックは要求されません。具体的にはCore i5相当のCPUに、GPUはNVIDIAのGTX 1660ていどでも編集するにはじゅうぶんです。価格でいえば10万円前後のデスクトップPCでも大丈夫なんですよ!

どういったところに注意すればいいのか、ゆるりと解説していきます。

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フルHD動画を編集を快適にこなせるパソコンとは

動画編集マシンに必要な各パーツの注意点と、フルHDにおすすめなスペックを紹介していきます。フルHD動画を編集するのに必要なスペックという前提で書いているので、4K動画ならワンランク上のグレードを選択すれば大きくは外さないので覚えておきましょう。

フルHDも4Kも基本的な動作は変わらないので、どのパーツが何に影響するのかだけ理解しておけば、自分で考え決められるようになる。

CPU

フルHD動画に限らずCPUはクロック周波数とコア数で差が出てきます。

CPU性能で差が出る作業
  • クロックの高さは編集中のプレビュー表示に差が出る
  • コア数は動画の書き出し速度に影響する(エンコード速度)

クロック周波数はタイムラインのプレビュー表示速度に大きく影響する。シングルスレッドのクロック数(1コアのみの能力)が高いほどプレビュー表示が早くなるので、快適な編集作業をしたいならクロック数のより高いCPUを選びたい。

コア数はエンコードやデコード速度に影響するため、撮影した動画素材がH.264やH.265というコーデックなら、よりコア数が多いCPUを選びたいところ。専門用語で難しいと感じるなら、家庭用ビデオカメラであれば、コア数はあまり意識しなくても問題ない。もしミラーレスカメラの高画質設定で撮影するなら、コア数の多いCPUを選んでおきたい。

スペックの高いCPUを選べば間違いないが、家庭用ビデオならCore i5で十分だし、ミラーレス一眼などでかっこいい映像を作りたいならCore i7を選べばいい。

GPU

GPUの場合は効くソフトと効かないソフトがあるということを知っておいて欲しい。ソフトがGPU支援に対応しているかどうかで単体グラフィックボードを使うのか、CPU統合型のGPUを使うのか考えればいい。画面切り替えのトランジションやノイズ除去などのエフェクトを多様するのであれば、CUDAコアのような並列処理に強いGPUを選んでおきたい。

かんたんなカット編集や、動画を取り込みエンコードするだけならGPUまでは必要ない。

フルHD動画編集におすすめなGPUはNVIDIAならGTX 1660やGTX 1660 tiで、AMDならRX 5500 XTなどがいいでしょう。グラフィックボードの性能は価格に比例しているので、2万円前後からといった価格設定で問題ない。

上記のGPUで不安ならRTX 2070やRX 5600 XTといったワンランク上のGPUを選びましょう。

GPUのメモリであるVRAMに関してふれていませんでしたが、フルHDであれば8GBまではいらないので、6GBていどのVRAMを搭載したグラフィックボードから選ぶというのも選択肢としてはあり。

RAMメモリ

RAMメモリに関してはフルHD動画のかんたんなカット編集だけなら16GBあれば問題ないでしょう。もし凝った編集をしたい場合でも32GBあれば足りないということはない。

もし32GB搭載するのであれば、16GBを2枚にすることをおすすめします。あとから増設するときに、16GBを4枚買うよりも2枚買い足すほうが安いですからね。

保存用ストレージ

ストレージはSSDが他のサイトでもおすすめされていますが、フルHDのデータ量であればHDDの転送速度でも十分対応できます。Cドライブ(起動ドライブ)のみをSSDにし、データの保存場所をHDDにすることでコスパが高くなります。

余裕があれば大容量SSDを積んでもいいですが、動画編集をしているとストレージはいくらあっても足らないので、どうせならHDDを追加したほうがいいかもしれません。最終的に決めるのは読者さんなので、SSDばかりにとらわれずにコスパを意識してカスタマイズするおとも忘れずに。

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