動画編集をする上でかかせないグラフィックボードですが、実は2枚挿してパワーアップさせることができるんです。しかし、どんな組み合わせでもできるわけじゃなく、GPUコアやVRAMメモリが条件にあってないと使うことはできません。また、SLIやCrossFireに対応したソフトじゃないと、性能が上がらず低下してしまうことも。
このページ自体は僕の忘備録として書いているので、正確な情報とは言えないかもしれませんが、悩んでいる方のヒントにでもなればとの思いで書いている。
それではグラボ2枚挿しの条件や、どんなパーツを使えばいいのか解説していきます。
ちなみにRadeonシリーズはもともとATiという会社が作っていましたが、現在はAMDが買収し販売をしています。
RTX 30シリーズの性能があまりにも高そうなので、動画編集目的であれば今後はNVLinkやSLIを使う必要はないかもしれません。
グラフィックボードを2枚挿してグラフィック性能を上げる方法
上でも書きましたが、条件が揃わないと使えないし、ソフトの対応状況やPCパーツなどにも注意が必要。そういった諸々の条件などをくわしくしていきます。
最初におさえておく注意点
グラフィックボードを2枚挿して使う時に注意したいのが
SLIで高速化するといっても万能なわけじゃない。性能が上がると言っても1枚で使うのとくらべ、1.3~1.5倍程度しか上がりません。また、RTX 2060(SLI未対応)を2枚挿したからといって、RTX 2080tiには遠く及ばない性能しかでません。
もうひとつ、使うソフトがSLI未対応のケースだと、グラフィック性能が落ちることもあります。
コストパフォーマンス的にはあまり良くないため、予算が十分にある場合やフリーランスが仕事で使う場合など、どうしても速度を出したい場合以外は積極的におすすめできるものでもありません。どうしても高性能なグラフィックを求めているかたのみ読み勧めてください。
GPUを2つ使いNVIDIA SLIを使う条件
グラフィックボードはNVIDIAがシェアの大半をしめているため、用語関係はNVIDIAで統一していきますが、AMDのグラボでもCrossFireというもので2枚挿しできる。用語として読み替えていってください。また、下記の条件は最低限の知識なので、本格的に導入する場合は次項と合わせて読んでくださいね。
条件としては上記で問題ありませんが、ひとつでもかけるとSLIを使えなくなるから、手持ちのグラボとマザボをチェックしておきましょう。エントリー向けのマザーボードじゃないかぎりは、PCIe×16がひとつ以上あるので、殆どの場合はグラボの2枚挿しに対応していると思ってもらって問題ありません。
もうひとつ注意しておきたいのが電源ですね。グラフィックボードはただでさえ電気をくうから、最低でも1000Wていどの電源を使います。心配ならば1200Wなどの大容量電源を積んでおきましょう。
さらに細かい条件がある
ざっくりとは今までの説明でOKだけど、もっと細かい条件を解説していきますね。せっかく自作パーツを購入してもSLIが使えない…なんてことにならないよう、心配ならしっかりと予習してからパーツ購入をしましょう。
- GPUチップとVRAM容量を合わせる
- 同じメーカーの同じ製品なら間違いない
- SLI接続端子がないとダメ
GPUチップとVRAMの容量があった2枚のグラボを使わないと、2枚挿してSLIブリッジで接続してもマルチGPUとして動作させられなくなる。
- SLI対応マザーボード
- SLIブリッジケーブルで接続
- NVIDIAでもAMDでも2枚挿しできる
- NVDIAがSLIでAMDの場合はCrossFire
SLI対応マザーを探す方法は、PCIe ×16が2箇所以上あることで判別できるが、間違いないのはマザーボードのメーカーサイトを見に行くこと。マザーボードの仕様でNV-Link SLIまたはCrossFire対応をしているか確認すること。
NV-Link SLIに対応したグラフィックボードの見分け方はかんたんで、SLIするためのブリッジコネクタの有無で確認することができます。RTXシリーズで言えば2080以上の製品で、GTXでは1070以上の製品がSLIに対応している。
ちなみにRTX20シリーズ以降はNV-Linkと呼び、GTX10シリーズ以前はSLIという名称で呼ばれています。NV-Linkは2Way(2枚挿し)まで、SLIの場合は4Way(4枚挿し)まで対応しているので覚えておこう。グラボの性能はVRAM容量に比例するので、4枚挿しできるGTXシリーズのほうが大量のVRAMを確保できるのは言うまでもない。
そのぶん大容量の電源と電気代に悩まされますがw
NVLINKを自分で構築するのもいいけど、パソコンの買い換えタイミングならBTOPCという選択肢も忘れないで欲しい。
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