動画編集用パソコンで一番迷うのがGPU(グラフィックボード)ですよね。GPUとかVRAMなど聞いたことない単語がでてきます。NVIDIAではQuadroとGeForceというGPUのシリーズがありますが、パーツ選定するのにいったいどちらを選べばいいのか?
このページではグラフィックボードのコア部分に関して書いていきます。
QuadroとGeForceの違いは何なのか
ひとことで言えばopenGLに対応しているか、していないかの違いです。
QuadroはCAD用ソフト、つまり建築設計や機械設計などで威力を発揮するGPUで、動画編集で使われているCUDAやOpenCLは、GeForceなどのゲーミングGPUでも対応している。OpenGLは限られたソフトしか対応していないので、OpenGLが使われているソフトをどうしても使いたい場合以外は、あまりおすすめできるものではありません。
Quadroはたしかに高性能ではあります。
ではなぜQuadroがおすすめできないかというと、一言で言ってコストパフォーマンスが悪くなってしまうから。Quadroコアを使っているGPUは業務用だけあり、かなり高額なものが多く、同じ価格帯のGPUであればGeForceのコスパにはかないません。
QuadroにあってGeForceにない特徴
Quadroを使う最大の利点は、グラフィックのメモリであるVRAMが大量に搭載されたものがあること。32GBなどのVRAMを搭載したものであれば、メモリが多いぶん一度に大量のデータを扱えるようになります。
Quadroが使われている業界としては3DCGやCAD・CAMなどの設計業務、医療での画像診断などにも使われている。
実は動画編集にもつよいけど…
QuadroもCUDAコアを持っているため、動画編集にも強いのは言うまでもありませんが、それはQuadroが推奨されている場合の話なんです。Open-GL系に特化してあると言うだけで、ビデオカードとしての性能は特別高いわけではありません。ビデオカードの種類が豊富なのは、適材適所で使うためにある。
動画編集ソフトは決まったハードウェアを嫌う
QuadroでVRAMをたくさん積んだものは高いですし、CUDAコアに関してはGeForceとも数はそれほどかわらない。実際のところ映像の編集に使われるソフトは、あまりGPUを選ばない傾向にある。GeForceとQuadroで同じような性能をもったものは、Quadroのほうが価格的に不利な面もおおいのも事実である。
Quadroでの動作認定をしている編集ソフトもありますが、あくまでも業務用のはなしで、あまり一般的ではありません。
広く浅く使われているからこそ、NVIDIAのグラフィックボードを選ぶときは、コストとパフォーマンスのバランスがとれているGeForceシリーズが最適と言えるでしょう。
VRAMのギガ数が多いほうがプレビューでもたつかない
実際のところ、GeForceのVRAMには限界があります。いっぽうQuadroにかんしてはお金さえ出せば、32GBなどの大容量グラフィックメモリを搭載したモデルも有る。
QuadroとGeForceの性能差を実機で検証したサイトがありますが、VRAMの容量が違いすぎて勝負は最初から決まっているようなものでした。
上記を注意深く見ればわかりますが、レンダリング(書き出し)にしてもプレビュー再生にしても、VRAM容量が多いほうが実質早くなるのがわかります。もしこれからGPUを買おうと考えているなら、新しいパソコンを手に入れようとしているなら、GPUコアだけじゃなくVRAMの容量にも注目してください。
動画編集を楽にするおすすめのデスクトップパソコン
おすすめなパソコンはデスクトップですが、BTOショップはノートPCも販売しているから、どうしても持ち運びしたいならノートを選ぶのもあり。しかし、デスクトップで30万円前後のPCと同等のものを探すなら、ノートPCだと50万円くらいは覚悟したいところ。
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