せっかくハイスペマシンを手に入れたのに、肝心な作業環境が騒音でイライラしてしまったら萎えますよね。高性能なグラフィックボードには冷却ファンが必須ですが、なるべく静かなものを選びたいものです。間違いないのはファンレスグラボなんですが、高性能なグラボが無いところが痛い。
ファンは大きいほうが回転数も抑えられて、静音化に貢献するのは周知の事実ですが、いったい何センチくらいのものを選べばいいのでしょうか。
うるさくないグラフィックボードについて考察していきたいと思います。
静音PCを作るために静かなグラボを考えてみる
当サイトのメインマシンはGTX 1080というグラフィックボードを搭載しています。中古で購入したので3万円台でしたけどねw購入以前に使っていたのがGTX 1050 tiのシングルファンモデルでした。やはり性能が低いグラボだとファンレスで静かですからね。
そこから動画編集をやってみておもうのは、最近のソフトはGPU並列処理の恩恵をかなり受けられると感じます。
しかし、購入したグラボは3連ファン搭載モデルで、ファンが小さいからか高負荷になるとブンブンうるさい。20年以上前から自作PCを作っている経験から、静音化には本格的な水冷化もしくは大きめのファンを使うしか無いということはわかっています。
蛇足ですが、簡易水冷は静音化には貢献しないので、しっかりと覚えておいてください。
一番静かなのはファンレスだけど性能は低め
先に書いているのでわかってるとは思いますが、もっとも静かなグラフィックボードはファンレス仕様のGPUです。あたりまえのことなんですが念の為。一部高性能なものは存在しますが、NVIDIA Tesla P4にしたも価格は30万円以上と現実的な数字ではなくなってきます。
ファンレスのグラボで高性能なものは現実的じゃないし、かといってもう少し性能のいいPCを使いたい場合は、素直にAPU(グラフィック搭載CPU)がおすすめですね。
2連ファンモデルなら少し静になる傾向がある
冷却ファンというものは、大きければ大きいほど回転数が落とせるので、静かなファンということができます。なぜ回転数が落とせるかというと、小さいファンに比べ送風面積が大きいからなんですね。やはり小さいファンだと回転数も速い傾向があり、騒音レベルまではいきませんがうるさくなっていまいます。
その他にもファン形状など細かい部分もありますが、羽を交換するのも現実的ではないですよね。
グラボには大きいファンが存在しないのか?理由は物理的なサイズ以外にはありません。どううしても高性能な静音グラボを導入したいのならな、本格的な水冷化に着手する以外には道が無いというしかないのが実情。少しでも静かにさせたいなら、全長250mmを超えるようなフルサイズぐらぼで、3連ファンではなく2連ファンのモデルを選びましょう。
GPU性能が高ければ発熱でファンの回転数も上がる
GPUもCPUと同じように、発熱量をTDPという数値で表されている。TDPというのは日本語で熱設計電力と訳されていて、どれだけの吸熱力(冷却性能と考えればいい)を持たせればいいのか、仕様として公表されている。TDPはW(ワット)で表されているから、電力消費と混同されがちですが、消費電力ではないので覚えておきましょう。
TDPが高い=高い冷却性能が必要
上記のような式が成り立つので、性能がいいGPUを積んだグラフィックボードは、もれなく高い冷却性能が必要になる。その上GPUの温度が上がってくると、回転するファンの数が増えたり、ファンの回転数も上がってくるので結果として耳障りな音が多くなってくる。ファンの音が気になるなら、同じ回転数でも冷やす効果の高い、大きめなファンを搭載したグラボを選ぶのがおすすめです。
先にも書いてありますが、大きいグラボであれば3連よりも2連ファンを採用しているものが、大きめなファンなので静になる傾向にある。ファンのサイズなどがわからない(ショップ情報にない)場合は、素直にメーカーサイトにいき仕様もしくは諸元表を探しましょう。いまなら英語がわからなくてもGoogle翻訳やDeeplでなんとかなるし、日本語ページを準備しているメーカーも多いですから。
ネットをググるよりも1次情報のメーカーサイトを確認しましょう。
簡易水冷キットは静音化には貢献しない
GPUやCPUを冷やすには、何かしらの別なものに熱を効率よく熱を移す必要があります。空冷なら空気に、水冷なら水にといった具合に。バイクや自動車のエンジンを思い浮かべてもらえば、だいたい正解だと思います。水冷の場合は、GPUが発した熱を水に移動させ、ラジエターについたファンで空気に熱を移動させる。空気に直接熱を逃がすか、水を経由して冷やすかの違いでしかありません。
こんどは簡易水冷と本格的な水冷の違いを見ていきましょう。
水冷は静になると言われていますが、それは本格的な水冷キットで作ったときの話し。簡易水冷では本当の水冷にくらべ、どうしてもファンのサイズが小さくなってしまいます。反してきちんとした水冷化をした場合はどうなのかというと、120mm以上の比較的大きめのファンでラジエターを冷やすのが一般的。8cmと12cmだと騒音レベルが月とスッポンなんですよ。
おすすめできるグラボの条件
長文でもうしわけないですが、最終的には大きいサイズのファンを搭載したグラボか、本格的な水冷キットを導入するしか静音化させるにはきびしいです。ファンの回転数を抑制する機能などもありますが、最終的にはファンのサイズが一番効くと覚えておけば間違いありません。
動画編集を楽にするおすすめのデスクトップパソコン
おすすめなパソコンはデスクトップですが、BTOショップはノートPCも販売しているから、どうしても持ち運びしたいならノートを選ぶのもあり。しかし、デスクトップで30万円前後のPCと同等のものを探すなら、ノートPCだと50万円くらいは覚悟したいところ。
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