DJI製ドローンで自動飛行させるのに使える無料のアプリ”GS Pro”はご存知ですか?DJI GO 4アプリに比べると自動飛行やジオフェンス(仮想フェンスで飛行制限できる)など、産業用やICT(i-Construction)への利用にも使えるアプリなんです。
GS ProはMavic Pro以上のドローンとWi-Fi+CellularのiPadのみ対応なので、Wi-FiのみのiPadでは使えない点に注意してください。
GS Proはwi-fiのiPadでも使用できますが、操作地点の位置が明確に把握できなくなる(wi-fiのiPadにはGPSが無いため)ので、Cellularもでるがおすすめされています。
DJI GS ProにwifiのiPadでも問題なく使える?(未検証)
iPhone、Androidのスマホやタブレットでは使用できないアプリとなっています。
iOS用アプリでも二通りあり、iPhone対応アプリとiPad専用アプリとがあるんですね。GS ProはiPad専用アプリとなっています。
GS Proの対応機種とフライトコントローラー
使用可能機種 | Phantom 3 Standard/4K/Advanced/Professional, Phantom 4/Pro, Inspire 1/Inspire 2, Matrice 100/600/600 Pro, A3, N3, and Mavic Pro,今後のアップデートでMavic 2が追加される? |
対応カメラ | Phantom 3 Standard/4K/Advanced/Professional, Phantom 4/Pro, and Zenmuse X3, X5, X5R, X4S, X5S, and Z3 |
対応端末 | iPad、iPad Air、Air 2、Mini 2、Mini 3、Mini 4 と iPad Pro |
iOS9.3以降のiPadで利用できます。
またドローンにかんしてはDJI製のMavic Pro、Phantom 3以降の中型ドローン~対応しています。今後はMavic 2やPhantom後継機にも対応してくるでしょうが、時期は未定なようです。
GS ProがMavic 2に正式に対応しました!
DJIのドローンではSparkとTello、Mavic AirはGS Proを使用することはできません。
DJI GS Proアプリでできること
GS Pro (Ground Station Pro)はDJIの機体の自動飛行を制御または計画するように設計されたiPad用アプリです。明瞭で簡潔なインターフェイスにより、iPadを数回タップするだけで複雑な飛行ミッションを設定できます。GS Proは事前に設定したウェイポイントで自動的に写真を撮影します。また、精密マッピングに必要とされる精度に対応しています。バーチャルフェンス機能により、指定区域内で機体の最大高度と最大速度を設定することで、安全性と使いやすさが向上しています。GS Proは、これらの機能を使うことで、空撮、建設業、精密農業、エネルギー産業、捜索・救助、安全管理など多様な産業用途での効率を飛躍的に高めます。
最初のムービーを見るとわかるのですが、離陸から着陸までがすべて自動で行われ、無料で使える所がメリットでしょうか。基本無料のアプリですが、POIやPhotoMap、GPSデータのインポート(KML/SHP)を実行するには課金が必要です。
- POI ワンタイムチャージ$ 9.99
- POI フライタイムチャージ$ 0.99
- KML / SHP ファイルのインポート$ 49.99
- PhotoMap ワンタイムチャージ$ 299.99
GS Proアプリの紹介ページでは上記のように紹介されていますが、課金をしないとフォトマップの合成と建物計測の主要機能は無効になります。
GS Proのミッションの種類
GS ProのミッションとはGS Pro上で飛行ルートを組み、ドローンへ転送することで飛行制御できる操作のことです。4種類のミッションがあり、それぞれが独特な飛行方法を持っています。
GS Proを使用することでドローンの動きを制御して、産業用とに限らず飛行訓練にも使用することができます。
バーチャルフェンス
マップ上に仮想的な囲いを作ることでドローンの飛行エリアを制限する機能です。
バーチャルフェンスを利用することで、調査エリアからドローンが飛び出しそうになっても、フェンスを超えないよう自動的にブレーキがかかる仕組みとなります。バーチャルフェンスは無料で利用できる機能で、ドローンの飛行訓練やイベント時に飛行制限をかけたり、調査範囲の指定などにも使えるので、業務で飛行する場合にたいへん便利な機能です。
ドローン体験スクールなどにも使えるのではないでしょうか。
3Dマップ(領域モード)
領域モードでは空撮した写真測量データを作成する時に使用するモードです。
写真測量のデータを作成できますが、3次元データに変換する場合は別途専用のアプリケーションが必要になってきます。GS Proのみで撮影データを利用する場合には、PhotoMap機能へ課金をし$299(ネット上では34,800円)でオルソ画像の作成が出来るんです。しかし、GS Proで作成したオルソ画像はファイルを出力できないようなので、別なアプリで使用する場合には社外アプリケーションを利用する必要があります。
オルソ画像については国土地理院のオルソ画像とはのページがわかりやすかったです。
また、メジャーな測量アプリとしては神戸精光さんでまとめて紹介されています。どれも高額なので事業として飛行させるにしても敷居がたかいですよね。
3Dマップ(建物計測モード)
ウェイポイント(飛行経路自動飛行)
ウェイポイントを使用すると離陸から着陸まで(設定次第でホバリング待機もできる)をアプリから自動制御可能です。
DJI GO 4にもウェイポイントがありますが、GS Proであれば外部ファイルのインポートなどもできるので、撮影の柔軟性はGS Proの方が一枚上手です。
まとめ
僕もGS Proを使ってみたいのですが、Mavic 2は買えてもiPadを購入できていない状態です…
とても便利なアプリですが、継続課金しないと使えない機能もあるので、LitchiというDJIドローンの社外飛行アプリも検討してみてはいかがでしょう。僕もインストールだけして使えてはいませんが、いずれコンテンツを作りたいですね。
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