産業用ドローンと言っても様々な用途が思いつきますが、中でも保守点検ようのドローンとしても注目されているのがMavic 2Proなんです。
産業ドローンといえばDJIドローンのMATRICE 200シリーズがすぐに思い浮かびますが、先日Mavic 2 Enterpriseも発表されましたね。
そこで、実際に業務としてドローンを使われている方とお話する機会があったので、その時に聞いた内容を紹介していきたいと思います。
Mavic 2 Proを屋根や外壁、風車点検などに使われている
保守点検と言ってもさまざまで、実は意外にも特殊な装置は必要ないことがほとんどで、写真撮影できるだけでも十分な場合が多いんです。
産業用といえばサーモカメラやズームカメラを思い浮かべるでしょうが、点検業務を行うのにMavic 2でも十分な性能があります。
なぜMavic 2 Proを導入したか伺ったところ。。。
「28mmというPhantomより狭い画角と、2000万画素あれば十分なところ」
だそうです。
Mavic 2 Zoomを選ばなかった理由
一見するとMavic 2 Zoomの方がよさそうに見えますが、ズームできる1200万画素よりも1インチセンサーで高画質な2000万画素を選んだそうです。
実際の点検現場では、引きで撮影した後に10mスパン程度の間隔で撮影しているそうですが、ズームの必要性は感じないそうです。もちろん点検対象によるのでしょうが、屋根や外壁、風車の羽などであれば、現状Mavic 2 Proで十分なんだとか。
また、ズームしすぎると不良箇所が行方不明になるから、少し広角くらいでちょうどいいんです。
Matrice 200やInspire 2も運用しているそうなんですが、Mavic 2 Proが運搬にも狭い場所での運用でも有利なため、発売以降はMavic 2 Proの出番が増えたようです。
なぜ産業用ではなく中型ドローンのMavic 2を使うのか
工場や倉庫の屋根などを点検しているそうですが、大型ドローンなどだとコントロールを失った時に怖いんだとか。
工場や倉庫の外装は金属が多いため、送信機からの電波が乱反射し、最悪のケースでは強制的にATTIモードに入ってしまい、GPS制御ができません。そうなってくると、風の影響を受けながらの飛行となるので、ここでも小ささが有利に働いているようなんです。
Mavic 2 Enterpriseについても聞いてみた
お話を伺ったかたの業務では、Mavic 2 Enterpriseの必要性は感じていないようで、スポットライトやスピーカー、ビーコンなどにも魅力は感じていない。
やはりEnterpriseモデルは特殊で、捜索や警備系の産業ドローンのイメージとなります。
また、産業系のPhantom 4 RTKモデルにかんしても、よほど単価の取れる測量系じゃないと導入は難しいとのこと。
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