動画編集をするのに重要なものとして、ハイスペCPUやGPUが気になりますが、実は映像の保存用ドライブの速度も重要だってこと知ってましたか?
フルHDまではそれほど重要視されていませんでしたが、4K時代になりSATA接続のSSDですら体感で遅いと感じるまでになりました。これからパソコンを購入するならだんぜんNVMe M.2 SSD(PCIe接続)のものを選ぶべきです。
今回の投稿はベンチマークだけではわからない『なぜ高速ストレージが動画編集に必要なのか?』というところを解説していこうと思います。
なぜ動画編集に速いストレージが必要なのか
動画編集用のパソコンに求められる性能は、おおよそ以下のような内容になっているとおもう。
高速で多コアなCPUを使うことで、プレビュー表示(H.265などのコーデックが使われている素材)でのコマ落ち、つまりデコードやエンコードといったシーンで威力を発揮します。
RAMメモリに関しては、動画編集ソフトに読み込んだ素材やCPUでデコードした素材なその処理に使われるため、4Kを編集するなら最低でも32GBていどは積んでおきたい。
GPUに関してはエフェクトの使用状況にもよりますが、VRAMメモリと高速なコアを選択しておけば間違いないかと。2020年2月現在であれば、4K動画編集するにはRTX 2080 tiやRadeon VIIなどの高速なGPUが欲しくなってくる。
動画編集におけるGPUの選び方は、GPUコアというよりもVRAM容量がキモとなる。4K編集環境なら最低でも8GB以上のメモリを搭載したグラボを選びたい。
普通に考えるとここで思考停止しちゃいますよね。
ストレージ速度が速いのはNVMe M.2 SSD
地味に大事になるのがデータを保存しているストレージで、ものにより速度が段違いなんです。
- HDD(ハードディスク)
- SATA SSD(ソリッドステート)
- NVMe M.2 SSD(PCIe接続)
- PCIe NVMe M.2 SSDをRAID0にする(複数のストレージをひとつとして扱う)
上に書いたものは下に行くほど高速で動く仕組みになっていて、PCIeに接続したものをRAID 0で構築することで、いままでにない高速ストレージ・ドライブができあがります。その速度はじつにギガバイト/秒にもなるので、ストレージに関しては8K編集も視野にはいるほど速いものとなる。もちろんCPUやグラボ、RAMメモリが速いものじゃないと8Kは無理ですが…
RAID 0にすることでランダムアクセス性が上がる
ネット検索していてよく見るのが「動画編集するのにHDDの速度があれば十分」というもの。実は正解のようで間違っているのがこの手の話なんです…フルHDであればHDDでもじゅうぶんと感じますが、それでもクリップを読み込むときにはランダムアクセスが増えるから、少なくとも2.5インチのSSDにはしておきたい。
なぜ僕がPCIeで接続するNVMe m.2 SSDをおすすめするのか?
動画編集をするのに一本の映像クリップを読み込み、なんの編集もせずに書き出すことってないですよね?
クリップをカットしてつなぎ合わせひとつの映像を作っていきますよね?クリップは実際に細切れになっているわけではなく、もとのソースはそのままに、Premiere Proなどの編集ソフト上で編集できるように読み込んでいるだけなんです。
ソースクリップは改変せずランダムにアクセスするため、ランダムアクセス性のいいSSDのほうが編集時の快適性は格段に上がります。さらにRAIDを組むことで高速かつランダムにアクセスできるようにあるので、M.2 SSDのRAID 0を推奨しているんです。
まとめ
いずれ僕のパソコンもRAIDを組もうと思っていますが、いかんせん先立つ物が…w
システムドライブにM.2 SSDの500GBなどを使い、作業用ドライブにRAIDを組んだ複数枚のM.2 SSDを使うことで、オプテインなどの高価なストレージを使うことなく高速ドライブを使えるようになります。具体的にはPCIeに接続するM.2 SSDのケースを使い、500GBないし1TBのM.2 SSDを4枚搭載しRAID 0を組んでいく。
ジサカーにとってはRAID0のストレージはロマンなのですよ。
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